「大野さんの山の日記-森に棲む & 山本さんの高見山 & 本日の野口」
久しぶりに大野弘さんからお元気なお便りと写真が届きましたので、ご紹介いたしましょう。
「体力が衰えないように、毎週箕面へのトレッキングを致しております。 行程は凡そ20Km程を6時間、標高は600mの山もあり深い森もあって体力維持と気分転換に充分です。今日はそうしたトレッキングで、何時もと違う視点で捉えた作品をお届け致します。」
「森に棲む
冬の森は眠りの中にあり無表情に見えますが、細かく観察すると新しい発見もあります。ややもすると森を見て木を見ないと言う事になるのでしょうか? 植物は環境や性質によって異なる姿をしていますが、幹の表情が、これ程多彩であることに、今更ながら自然の不思議さに感心するばかりです。」
「写真上と右: カラスザンショ
休むという字は、木にニンベンですが、これは木の下で人が休む姿から作られた字と聞いています。 暖かい日に木を背中にしてうたた寝出来れば最高の気分ですが、この木を背中にしてうたた寝するには相当の修行が必要でしょうね。 カラスザンショはミカン科の植物。 他にもよく似た木があり、この様に棘で覆われていますが、何れも動物たちに新芽を食べられないように防御進化したものと思われます。」
「写真上: コナラかミズナラの幹に出来た模様がカメレオンの姿に見えてカメラを向けました。」
「写真上: この様な岩のような樹皮を纏った木は、まるで原始時代の植物を彷彿とさせますね。アベマキと名が付いていますが、これでもブナの仲間です。別名コルククヌギと図鑑にでていますが、この樹皮からコルクを作る様です。しかし、触ってみましたが可成り固くコルクになるとは想像も付きません。森の中を丹念に観察すれば見ることが出来るでしょう。」
「写真上: カゴノキ(クスノキ科)直径は1.5mにもなるそうですが、名前と姿がピンと来ませんね。漢字で書けば鹿子の木です。
木肌模様が鹿の子模様から付いた名だそうで、鹿の子をカゴと読ませるには些か寸足らずのきらいがありますね。群落を作ることはありませんから、森の中を探索すれば見つけられるでしょう。」
今日は何故か、文字に色がつかないので、大野さんの文章は太字にしました。 樹氷の時期になっても、大野さんがお越しにならないので、心配しておりました。 近郊で登山を楽しまれていらっしゃるとのことで、安堵いたしました。 ご心配されていらっしゃる方々もご安心ください。 大野さん、素晴らしい写真をありがとうございました。 またのお越しとお便りを楽しみにお待ちしております。
ここからは、山本有作さんが2月11日に撮影された『高見山』の樹氷をお届けいたします。 真っ青な青空に映える真っ白な樹氷は滅多に見られない風景です。 爽快感一杯で、気持ちが明るくなりますね。
樹氷がまるで彫刻のように見えますね。 山本さん、貴重な写真をありがとうございました。 またのご投稿を楽しみにお待ちしております。
写真上は、今朝の波瀬・野口の雪景色です。 奥にそびえている雪山は、おなじみの『高尾山』(1000m)。 まだこんなにたっぷりと雪が残っていました。 それでも、昨夜の本格的な雨が積雪のカサを低くしてくれたので、歩きやすくなりました。深夜は0℃。 早朝はわかりませんが、昼間は5℃でした。 この写真よりもさらに雪は少なくなったことと思われます。 夜になって、それほどの冷え込みは感じられません。
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