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2016年11月28日 (月)

「大野さんの山の日記 - 赤ゾレ山」

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本日のたよりは、大野弘さんの山の日記をお届けいたします。 大野さん、ご案内をお願い致します。

「『静謐』 

11月20日(日)秋への惜別を告げたアカゾレ山を探索してきました。 

先日まで燃えるような装いをしていた台高の山々は、ざわめきのない雰囲気に包まれて長い冬の眠りに入ろうとしています。 

標高800mに車を置いて林道を小1時間歩くと馬駈け場への登山口に到着します。 お天気が下り坂なのか山は濃い霧に包まれて深閑さが支配していました。 幸い登山には心地よい気温で風も冷たさはありません。 静寂さの中では落ち葉を踏みしめる音だけが耳に心地よく響き冬が近いことを教えてくれました。 大野弘」 

「写真上: 標高800m付近は名残の紅葉が見られます。 正面の檜塚は霧に霞んで臨むことは出来ません。」

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「写真上: 馬駈け場迄の急斜面は美しい雑木林、シャクナゲが花芽を覗かせ既に春の準備を始めていました。」

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「写真上: 登るに連れて霧が濃くなってきました。 地面は落ち葉でビッシリ埋め尽くされています。」

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「写真上: 人の手の入ってない森は巨木が時折目を引きます。 長い年月を感じさせる雰囲気を備えています。」

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「写真上: 馬駈け場から馬駈け辻への道中に、自分達が妖怪平と名付けた所には異様な形をした古木が多く見られます。 その中でもこのブナは特別目を引きます。 霧の中ではその姿は将に妖怪の名に相応しい雰囲気を醸し出しています。」

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「写真上: 根元からワイドレンズで覗いてみると更に異様さが迫ってきます。 此処でどれ程の年月を過ごしてきたのだろうか?」

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「写真上: 標高1200mを超えると益々霧が深くなり30m程しか視界が利きません。 慣れた山でもコースを見失う危険があり要注意です。」

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「写真上: お馴染みアカゾレ山の通称ハート池も霧の中で霞んでいます。 静寂さに包まれて神秘的でさへ有ります。」

赤ゾレ山は本当に秋に別れを告げたようですね。 これから、霧氷や雪が山を飾ります。 白銀の世界が楽しみです。 大野さん、幽玄の景色をありがとうございました。 またのお便りを楽しみにお待ちしております。

本日の波瀬: 早朝の気温はわかりませんが、それほどの冷え込みではなかったようです。 雨から曇天へ。 昼間の気温は玄関先で10℃でした。 

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