「大野さんの山の日記 - 千石林道、残秋」
本日のたよりは、大野弘さんの山の日記をお届けいたします。 大野さん、ご案内をお願い致します。
冬は駆け足でやってきます。 植物達はそうした冬の気配を感じて活動をやめそそくさと葉を散らし、眠りの準備に入りました。 そんな移り変わりの早い季節の変化を見極めようと昨日今日と千石林道へ撮影に出掛けました。
蓮川の源流部にあたる千石谷は右斜面が檜塚、左にシャッポ山の大岸壁に囲まれた深い谷で、正面は千石山の一際鋭角にとがったピークを臨みながら、車止めから凡そ2時間半の行程で林道終点に辿り着きます。 但しこの林道も千秋林道同様相次ぐ集中豪雨であちこちで崩落し、足下に神経を集中させて詰めて行きます。
紅葉の最盛期には些か遅きの感が致しましたが、秋の陽があたらないシャッポ山北斜面は名残の紅葉が目を楽しませてくれました。 大野弘」
「写真上: お馴染み辻堂橋からトンネル上部の紅葉、ダムの周りは今も紅葉が見られますが、一両日がピークでしょう。」
「写真上: 林道車止めから20分程に有るお好みの撮影ポイントで『ウシノシッペイ』を前景に千石山をバックに撮します。 左がシャッポ山の北斜面殆ど垂直に切り立っています。」
「写真上と下: 車止めから1時間ほど凡そ600m付近の紅葉はピークは過ぎていましたが、朝日に映えて楽しませてくれます。」
「写真上: 曲がりくねった林道は標高を上げて蓮川は遙か下になり水音も微かに聞こえる程です。 人の気配は無論ありません。 風の音だけが耳をかすめて行きます。」
「写真上: 林道には落ち葉が積もり風に吹かれてカサコソと鳴らしています。 それすらも耳に心地よい自然の揺らぎなのでしょう。」
「写真上: 此処は林道終点まで1/3の地点、、時間切れでここから引き返すことにしました。 山の深さが実感出来る雰囲気を醸し出しています。」
「写真上: シャッポ山の北斜面には未だ青い木も見られますが、陽が当たらないので、このまま冬を迎えて、紅葉は今日がピークかと思われます。 多分このまま枯れてしまうでしょう。」
確かに、山林舎庭園のモミジも、泰運寺のモミジにも、同じことが言えるようです。 日陰のモミジは紅葉せずに枯れ落ちるか、中途半端な色合いになるかで、真っ赤に染まることはありません。 温暖化の影響だと思われます。 大野さん、素晴らしい風景をありがとうございました。 またの作品を楽しみにお待ちしております。
本日の波瀬: 国道の気温計が消えてしまっているので、気温がわかりません。 確かに気温は下がりましたが、真冬という感じではありませんでした。 昼間の気温は玄関先で7℃でした。 関東から北側では積雪となり、11月の積雪は観測史上初めてだそうですね。 皆さん、風邪などひかれませんよう、お気をつけください。
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