台風21号が大きな被害を残して過ぎ去りました。 幸いなことに、波瀬地域はほとんど被害がなく終わりました。 国道166号線が六呂木町で土砂崩れ発生の為通行止めになっていましたが、本日午後5時に回復しました。 今回の台風により被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。 そして、お亡くなりになりました方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
今日のたよりは、昨日と今日の二日間で、私が自ら体験しました台風関係のお話をさせて頂きます。
昨日台風接近の中、故郷の志摩・浜島へ投票に行ってきました。 志摩へ向かう電車の中では、「台風の状況により、運転を見合わせることがございます…」という放送を何度も聞き、気持ちが焦りました。 家に着いた直後、すぐに投票に向かう時に撮影したのが上の写真です。 我が家は海岸から200mも離れておらず、大波がしぶきをあげて堤防を乗り越えようとしている姿が見られました。 そして、投票を終えると、新聞社の出口調査を初体験。
選挙を済ませ、23日に用がある津へと向かいました。 本来なら、実家に1泊して、早朝に津へ向かう予定でしたが、台風接近中の為、津にホテルをとりました。 が… 鵜方駅から電車に乗る時、「名古屋~伊勢中川が架線の故障で運転見合わせ」となっていたのですが、「行ける所まで行ってください。 そのうち回復すると思います」という言葉を聞いて、鵜方を出発。 しかし、鳥羽駅で近鉄全面運転見合わせとなってしまいました。 上の写真は、鳥羽駅で、『しまかぜ』や特急、普通電車が一同に止まっているところです。 しばらく待ってみたところ、埒が明かないので、切符を払い戻ししてもらって、バスセンターへ。 普段から宇治山田までしかバスの運行がないと聞き、仕方なく、バスで宇治山田駅へ。
宇治山田駅に着いても、やはり電車は止まったままで、ついに昨日中は無理となりました。 津のホテルはキャンセルし、宇治山田駅で一晩過ごそうかと思いました。 が、駅員さんからの旅行会社で宿をとって下さいという提案を受けて、お願いしてみました。 近いホテルはすでに一杯。 でも、契約のない少し遠い旅館をさがしてくれました。 商売にならないのに、大変親切にして下さり、地図まで作って頂きました。 その地図を見ながら大雨の中歩きましたが、暗いので地図がよくわかりません。 途中のお店に入って、尋ねたところ、またまた親切な店員さんが旅館まで大雨の中を案内して下さったのです。 故郷の友人も、台風間近というのに送ってあげると言ってくれたり、本当に人の暖かさを感じた1日でした。 幼馴染のマキちゃん、近畿日本ツーリストのお姉さん、あられ屋の店員さん、ありがとうございましたm(__)m
旅館で一晩過ごし、今朝早くに宇治山田駅へ。 駅は冠水したそうで、床は水に濡れていました。 やはり、駅に泊まらなくてよかったです。 まだ電車は動いていなかったので、バスで行ける北限の『早馬瀬』(櫛田川近く)までバスに乗り、そこから知り合いの人に車に乗せてもらうことになったのです。 写真上は、バスの中から撮影した『宮川』です。 青空の下、川の流れはかなり膨れ上がっていました。 強風でバスが大きく揺れていました。
早馬瀬で降りて、約束の時間にかなり余裕があったので、朝食を取りたいのと、櫛田川を撮影したいという二つの気持ちで櫛田川に向かいました。 写真上が、その『櫛田川』です。 いつも見る山林舎前の櫛田川とは異なり、下流は川幅が大変広く、ゆったりしていますね。 台風により増水していましたが、宮川と比べると増水が少なく感じられました。 山林舎に戻ってから、マスターに聞いた話では、櫛田川上流にある飯高の雨量は他に比べて少なかったそうです。
写真上: 櫛田川にかかる『櫛田橋』を強風の中渡り始めました。 体のバランスが保てない位に強い風が吹いてきます。 その時、西の空に広がる雲から虹が それも大変太い虹です。 風で揺れるカメラを懸命に抑えながら何枚も撮影しました。 一度消えて、再度出現した虹がより鮮やかなものでした。
写真上: 珍しい光景なので、アップにしてもう1枚。
写真上: 普段は無鉄砲な私ですが、撮影後、あまりにも凄まじい強風に気負けして引き返し、橋のたもとで迎えを待ちました。 常に足に力を入れて踏ん張っていないと立っていられないので、だんだん腰が痛くなったほどです。 空を飛んでいたカラスやサギも強風に押し返されたり、バランスを崩したりして、苦戦していました。
写真上: 東の空の雲は素晴らしくゆったりとしていて、気持ちを和ませてくれました。
最後の写真は、松阪から津へと向かう車から撮影した光景です。 海か川のように感じられますが、田んぼなのです。 近くの川が氾濫して、水が入り込んだようです。 こういう光景は津に行くまでに何か所か見られました。 田んぼの中にある工場や家なども水に浸かっていました。 大変なご苦労が待っていることだろうと思うと、胸がつかえる思いでした。 ただ、マスターから聞いた話ですが、田んぼがあることで助けられていた水害が、コンクリートで覆われた街中はそんな場所がなくて、大きな被害に見舞われるようになったということでした。
大自然の怖さを体感し、人の暖かさに触れ、また文明の弱点も目のあたりにし、いろいろと貴重な体験をした二日間でした。 衆院選は残念でした…
本日の波瀬: 波瀬に着いた午後7時はすでに10℃まで下がっていました。 昼間は12℃だったそうです。
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