「大野弘さんの山の日記 - 戻り寒波襲来・明神平」
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本日のたよりは、大野弘さんが4月2日に登られた『明神平』からお届けいたします。 大野さん、掲載が遅くなってしまいまして、申し訳ありませんでした。 ご案内をお願い致します。
『戻り寒波襲来』
「朝起きると、4月とは思えない寒さに、表に出てみると、近くの山肌が白く染まっています。 もしやと家の前にある跨線橋まで行って眺めた高見山は、裾野の杉林までが雪を被って、今年の厳冬期にもなかった風景に一瞬季節が逆行したのではと思ったほどです。 確かにこの時期でも寒波はきますが、4月になってからとは過去経験がありません。 今年は雪山と霧氷の写真を全く撮れていませんでしたから、『神はワレを見捨てなかった』のだと勝手な理屈で、オットリ刀で出掛けることにしました。 しかし判断の甘さから山の雪の多さと寒さに閉口した登山でした。 大野弘」
「写真上: 林道奥の駐車場に到着すると、目の前の森が薄く霧氷を付けています。 先ずそれに驚きます。お天気は晴れでした。」
「写真上: 800m程の標高では昨晩の新雪なのか、石などが雪で覆われて地表が隠れています、概ね5cm程の積雪でしたが、幸いドライスノーでしたのでズボンの裾についてもまとわりつきません。」
「写真上: 標高1000m程からは隣の山(アザミ岳)が臨めます。季節外れの厳冬の山風景に感動。」
「写真上: 高滝の上部に出ると、明るい森になって、シャらの木が多く見られます。秋や新緑の頃は絶好の被写体になるところです。」
「写真上: 頂上までにある最後の杉林は他の山にあるような暗さはありません。それはこの様に枝打ちがしてあるからなのでしょう。幹の片側だけに付いた雪が、コントラストを強調しています。」
「写真上: 明神平に到着すると風と寒さで食事も儘ならず、風を凌げる小屋の影に避難、冬山装備でないことを反省!!バックは水無山になります。」
「写真上: 小屋脇の吹き溜まりが幾何学模様に綺麗な稜線を描いています。積雪は此処で凡そ40cm程もあります。登山コースは10cm程ですのでラッセルすることはありません。」
「写真上: 明神平の木に太陽が芸術を描いてくれます。上空の風が雲を飛ばして陽があたる一瞬を狙ってシャッターを押します。」
「写真上: 頂上へ向かう稜線から臨む木の実や塚(標高1370M)や二階岳などの山々も麓近くまで雪に包まれて、将に冬景色でした。」
「写真上: 明神平上部から明神平と水無山、こんな日に山登りに来る人は??静寂さに包まれて自分だけの世界に浸れます。」
「反省:この時期冬装備で出掛けなかったのが大きな油断、スパッツもアイゼンもスノウキャップもザックに詰めず、思わぬ雪と寒い風に難儀しましたが、幸いべた雪でなかったのが救いでした。また下山時には雪が降り出し、みるみるヤッケやボウシを白く染めて、途中何度もはたき下ろさなければなりませんでした。それも車で大又を過ぎた頃は雨に変わって居ましたので、却って山では雪で良かったと胸を撫で下ろしています。身体の冷えたときの熱いお茶は必需で、山では命を救います。 大野弘」
大野さん、素晴らしい写真をありがとうございました。 次回は春の山上の景色でしょうか? 楽しみにお待ちしております。
本日の波瀬: 深夜7℃、早朝5℃。 冷たい雨と強い風が、桜の花びらを散らせました。 それでも、桜は見頃を保ってくれて、本日お泊りのお客様方に喜んで頂け、ホッとしている次第です。 午後11時過ぎで5℃となっています。
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