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2019年10月 2日 (水)

「大野弘さんの波瀬日記 - 初秋の花々」

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写真をクリックされますと、大きなサイズでご覧頂けます。

本日のたよりは、『大野弘さんの波瀬日記』をお届けいたします。 大野さん、ご案内をお願い致します。

「今年の夏は蚊やハエの発生が少なかったような気がしますが、反面朝起きると、玄関に蜘蛛の巣が張っている事が多く、自然の輪廻を人間には計り知れない物を感じます。さて来年の夏はその反動でどうなるかと思っています。しかしながら植物達はそんな様子はなく、昨年と同じ様に野山に彩りを見せてくれます。そんな恵まれた環境を堪能出来ることに感謝して、初秋の花たちを追ってみました。 大野弘」

「写真上と下:フウロ草を知ったのは確か北アルプスで、ハクサンフウロを見た時で、従って、高山植物のイメージがあり、自宅の庭に咲いていた可憐な花がフウロソウと思って、図鑑を調べたらあの下痢止めの特効薬ゲンノショウコ(現の証拠)だったのです。赤い花が多いのですが、シロも混生していました。根や、茎、葉っぱ、花などを乾燥させて粉末にし、煎じて使うソウですが、別名医者要らずと言われるほど効き目抜群と図鑑には出ていました。」

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「写真上:花が終わると、こんな姿になり可憐な花のイメージからは、ほど遠い姿に見えます。1週間ほどこのままでいましたが、」

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「写真上:1週間後ゲンノショウコの別名となった、マツリグサは、この姿を言うのですネ。成る程神輿(みこし)の飾り、納得です。」

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「写真上:波瀬神社の法面に、ツルリンドウが咲いていました。雑草に埋もれて、見つけるのは難儀です。」

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「写真上:ムラサキシキブの仲間、コムラサキですが、レッドデータ(絶滅危惧種)と知って驚いています。ムラサキシキブは源氏物語の紫式部とは関係なく、シキブとは重なり合って付く、実の古語シキミが転訛 したものであると図鑑に出ていました。何とも奥ゆかしい紫色をしていますが、紫は高貴な色になり、身近な例では相撲の行司が最後の取り組みに使用する、衣装や軍配の房が紫なのはそう言う意味があります。」

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「写真上:この花ははじめてみました。図鑑を調べるのも、ヒントもなくて難儀しましたが。姿形はアジサイ、但し本来のアジサイは落葉低木、これは草であることは間違いありませんが、結局、草アジサイと判りました。然もアジサイと同じ、ユキノシタ科アジサイ属でした。ガクアジサイそのものの姿をしています。月出にて」

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「写真上:この花も何処にでも有る雑草なのに、さて図鑑で調べるのも四苦八苦、何冊かの図鑑でヤット見つけて、ネットで確認してツルボ(ユリ科)と判りました。小さな集団となっているのが特徴です。ツルボのツルは連の転訛した古語でボは穂でしょう。小さな花が丁度コバイケソウみたいに群がっています。」

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「写真上:ヒガンバナは通常赤が多いのですが、時折シロもあって、飯高では粟野から田引の間にある国道の法面には小群落が見られます。又園芸種には紫、黄色、ピンクや変わり品種もあります。」

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「写真上:フジバカマは秋の七草として知られていますが。中国から香草として奈良朝時代に持ち込まれたと言われています。少し湿った土手や道端で見られる身近な花ですが、昔は可成り高貴な人達が香水の替わりに使用していたようです。今は何処でも見られる雑草のような扱いですが、近くで見るとなかなか美しい花であることに気がつきます。」

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「写真上:ヒヨドリ花もフジバカマと同じ仲間で隣同志で咲いていました。ヒヨドリが啼く頃に花が咲くので付いた名だと言われています。この写真では花が未だ薄緑ですが、もう少し経てば花は白く変わります。」

大野さん、素敵な作品をありがとうございました。 これから飯高の登山シーズンとなりますね。 山の日記も楽しみにお待ちしております。

本日の波瀬: 深夜18℃。 昼間玄関先で… 見るのを忘れました。 でも、網戸で過ごしましたので、高くても23℃位だったのではないかと推察しています。 曇り、時々晴れの1日で、一時期、遠雷が聞こえました。

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