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本日は、『大野弘さんの山の日』をお届けいたしましょう。 大野さん、ご案内をお願い致します。
「日毎移りゆく自然の営みに、不思議さと逞しさにただただ感動するばかりです。悠久の年月風雪に耐え忍んできた美しさは、到底人智の及ぶところではありません。そんな美しい造形を求めて、春真っ盛りの山を探索してきました。今回は、5月28日に「大熊谷の頭」から迷岳、更に一日おいて30日に千秋林道最奥からのアカゾレ山と、何れのルートも数年ぶりのトレースでしたが、それはどちらの山も想像以上の感動を味わうことが出来た山行でした。然も全く人に遭遇することもなく、独り占めできた満足感で、至福に浸ることが出来ました。 大野弘」
「写真上: 山の木々全てが緑に包まれる今の時期が最も美しい季節でしょう。迷岳への縦走路も全て緑のトンネルになって優しく心を包んでくれます。」
「写真上: この時期迷岳に挑戦するのは初めてだった様で、シロヤシオが想像以上に目に付いたのは収穫でした。デモ今年も花は多くは見られませんでした。」
「写真上: シロヤシオの別名は五葉ツツジとも言います。5枚の葉っぱの中心に花が咲く事で付いた名です。花が終わると直に葉っぱの周りが赤くクマトリ状になって秋に備えます。従って花は3日程で散り始めてしまいます。」
「写真上: アカゾレ山へのルートは千秋林道最奥からもトレースできますが、いきなりの急登を30分程耐えなければなりません。厳しい登坂も美しい森が力強い後押しをしてくれます。」
「写真上: 辿り着いた尾根は、今は使われていない作業道になっています。道両側の森はシロヤシオ密集地で、本来なら花のトンネルになるのですが、気紛れなこの花は、なかなかその姿を見せてくれません。」
「写真上: その森の中でヤマツツジに混じって、薄紫のツツジを見つけました。初めて見る花に近寄ってみると、ミツバツツジの一種で、図鑑では『トウゴクミツバ』ではないかと思われます。馬駆け辻にも一本見られました。」
「写真上と下: 馬駆け場から馬駆け辻への縦走路には所々小群落を形成しているレンゲツツジが見られます。高山植物らしい優しい色をしています。数年もすれば群落が増えて大きくなるでしょう。」
「写真上: 縦走路にはヤマツツジが多く見られます。迷岳では散り始めていましたが、ここでは今が盛りでした。」
「写真上: 今や、アカゾレ山の代名詞とも云える、ハート池は何時も一杯水をたたえ、周りを緑のマスカラで飾って雰囲気に解け込んでいます。水面に映る森の木々や空が一幅の絵になりました。」
「写真上と下: こちらはアカゾレ山頂上直下のお花畑、若い幼木も沢山見られ、大きなお花畑へと変貌してゆく様子がうかがえますが、保護してやらなければと危惧します。」
「写真上: テンナンショウには種類がありますが、これはホソバノテンナンショウで少し高い緯度に咲く花で、低い所を好むのがヒロハテナンショウになります。但し高度の差は一概に決められません。これはハート池の横で撮りました。」
「写真上: 番外です。テンナンショウはミズバショウなどと同族のサトイモ科になります、この花も同じくサトイモ科のユキモチソウです。ダイフクモチが乗っかている様ですね。里の落方で撮りました。」
シロヤシオ(ゴヨウツツジ)は、愛子様のお花ですね。 純白で可憐な花は愛子様によくお似合いです。 大野さん、素晴らしい山上の風景をありがとうございました。 次回のお便りも楽しみにお待ちしております。
明日休舎日: コロナの為の臨時休業が長く続きましたが、いろいろとすることがあって、私達はお休みをとっておりませんでした。 それで、勝手を致しますが、明日3日(水)、山林舎の営業を休ませて頂きます。 何かとご迷惑をお掛け致しますが、宜しくお願い申し上げます。
本日の波瀬: 深夜17℃で、ひんやり感がない帰宅時でした。 午前10時ですでに25℃。 曇り、時々晴れの1日で、昼間、玄関先で27℃と、昨日より5℃以上上がったように感じました。
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